向島小学校は明治16年(1883)に堀内小学校から別れて開校しました。大正9年(1920)には増改築に伴い、宇治川堤防沿いの石垣上から、現在地に校舎を移動しています。
向島学区では、昭和五十年代頃から宅地開発が進み、昔ながらの町並みや民具がなくなることを危惧した地元の有志の方々が民具を寄贈して、郷土室を設置されました。
さらに、平成21年(2009)には創立百周年を記念して郷土室を改装しました。コーナーごとに「洗濯道具」「炊事道具」「伏見人形」「茶づくりの道具」などのテーマを表示し、個々の民具にも名前、寄贈者、時代などの情報を書いた札がつけられています。
また、地域的な特性として、巨椋池に関する漁具などの資料や、宇治市が隣接することもあり、製茶関係の資料もあります。校内には茶畑があり、地域の茶農家の協力を得て収穫から試飲までの体験を行っています。
「洗濯道具」「照明器具」「炊事道具」「伏見人形」「茶づくりの道具」など、コーナーごとにテーマが表示されている。
茶生産用具が展示されている。
巨椋池でヒシを採集した。墨書から明治31年(1898)に購入されたことがわかる。
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