漁業

筌(ウケ)

モンドリ、モジともいいます。水路の魚の通り道において、魚をとります。中に餌を入れるときもあります。(岩倉南)

 

巨椋池の漁具

ヒシ採り舟

巨椋池では、漁師等の副業としてヒシの実採りが行われました。ヒシは夏から秋にかけて花を咲かせ、花が終わると実をつけます。その実を収穫しました。8月ごろがピークで、多くのヒシ採り舟がみられました。

この舟は生活用具の盥(たらい)に似ていますが、盥より底板が側板の下部に取り付けられています。池の上でヒシ採り舟を漕ぐ際、底板と池の水との間に空気が極力入らないようにするためだといいます。底部には明治31年12月に新調したという墨書があります。(向島)

 

イシミ

水路で貝をとるのに使いました。(岩倉南)

 

ダルマカゴ

巨椋池で使われていた、獲った魚を入れておく籠です。ダルマカゴに獲った魚を入れ、舟にひもで括りつけて池に浮かべ、舟が移動するときは一緒に引っ張られ、ダルマカゴも移動しました。このように生きたまま魚を運ぶ、生け簀として利用されました。(向島)